セルインメイ(Sell in May)に備える。GWを前にトライオートETFを一時停止させた。【トライオートETF】

投資の世界で有名な格言、「セルインメイ(株は5月に売れ)」という格言をご存じでしょうか。
この記事では、セルインメイと言われる理由と、それに備えた私の対応についてご紹介します!

セルインメイ(Sell in May)は本当なのか?

そもそもSell in Mayは信用に足りる格言なのでしょうか。
実はSell in Mayには続きがあって、正式には、

Sell in May, and go away. Don’t come back until St Leger day.(訳:5月に売って立ち去れ。そしてセント・レジャー・デイ(9月第2土曜日)まで戻ってくるな)

というものです。
5月を高値に、その後は夏にかけて下落していくぞということなのですが、本当にそうでしょうか。実際にNYダウのチャートを見てみましょう。

各年の5月から見て、その年の夏ごろまでの値動きに矢印を付けてみました。

・・・いかがでしょうか。確かに、セルインメイの格言どおりの年もありますが、そうでない年も半分くらいありますよね。

セルインメイはなぜ生まれたのか

セルインメイの由来にはいくつかの説があります。

一説には、株価は年末頃向けて高値を付けることが多く、また高値である時は買いが増加しているということになりるのですが、信用取引では半年以内にポジションを決済する必要があるため、たくさん買われた半年後となる5月頃には売りが増加するということになる。だとか。

また一説には、米国では1月から払いすぎた税金の還付が始まり、5月ごろまで続くのが一般的なので、戻ってきた税金を投資に回そうという人も多くなるということで、5月ごろまでは買いが強くなりがちなのだ。とか。

今年も11月ごろから一気に株価が上昇したため、セルインメイのとおり、5月売りとなる可能性は高いかもしれません。

「セルインメイ」という格言の影響

私は、「セルインメイ」を成り立たせる一番の理由は、投資家の誰もが「セルインメイ」という格言を知っているからだと思っています。

相場は投資家全体の動きに連動するものであり、多くの人が上がると思って買いが増えると上がりますし、逆に多くの人が下がると思って売りが増えると下がるものです。

誰もがセルインメイという格言を知っている以上、誰もがセルインメイを恐れるのです。
多くの人が恐れてセルインメイに備えた損切りやリスクオフを行うからこそ、セルインメイが実現されると言えます。

2021年は、新年が始まってからいろんな相場が記録的な高値を記録しています。株価もそうですし、特にビットコインの上昇などはコロナバブルの象徴と言えるものでしょう。
そんなビットコインの直近の値動きですが、ご存じの人も多いでしょうが、ここ数日で大きく下げています。

下げているってことは買いより多く売られているからです。売りを行う脳裏には、「セルインメイ」、よぎっているのではないでしょうか。

多くの人に不安がよぎってしまったらもう止まりません。このビットコインが急落がコロナバブル崩壊の始まりである可能性だって否定できないのです。

そもそもGWは売られやすい時期であるということ

5月の頭は日本ではGWの長期休みですが、この間は日銀などの大型機関投資家もお休みであり、買い支えなどのサポートもできないため、ヘッジファンドの仕掛け売りが行われやすい時期とされています。

また、取引参加者も減少することにより、相場が大きく変動する可能性も大きくなるため、下げるときはドンと大きく下げることも警戒しておく必要があります。

トラリピやトライオートなどの自動売買を行っている場合は、証拠金を増やしたりして急なロスカットを防ぐのが定石・・・というのは、公式HPでも注意喚起されているとおりかと思います。

いっそのことトライオートを停止する。

以上より、私は今年の「セルインメイ」とGW中のクラッシュ相場(どっちかと言うとこっちが怖い)を警戒し念のためトライオートの自動売買を停止することにしました運用中のナスダック100トリプルと金融株トリプル、両方を一時停止しています。

トライオートの設定自体は、0円になっても耐えられるだけのリスク管理をしている設定なので、実際はクラッシュ相場も織り込み済みの運用なのですが、まあ含み損がないに越したことはないですし、簡単に開始も停止もできるわけで、なんとなく不安を感じたタイミングでは止めとけばいいや、と思った次第です。(トライオート停止のやり方は、ホーム画面のポートフォリオから「一斉停止」をクリックするだけでOKです。)

結果的に、「今回もセルインメイにはならなかったね、自動運用続けてても良かったね」ってなるかもしれないのですが、今回は実験的な意味も込めて様子をうかがうことにします。

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