【オージーキウイ 今後の見通し】考えられる下値の目途は?

【オージーキウイ 今後の見通し】考えられる下値の目途は?ヒントは2年債利回りにあり。

【オージーキウイ 今後の見通し】考えられる下値の目途は?

<注意>
この記事は、オージーキウイに関する最新の記事ではありません。
最新の記事は以下のサイトマップから「今後の見通し」の最新記事を参照ください。

お疲れ様です。みやすぐです。

トラリピ最強通貨として名高いオージーキウイ。多くの方がトラリピ運用の主軸としていると思います。
相場観を重要視しない自動売買運用とはいえ、やはり最低限の相場の見通しはあるに越したことはありません。

この記事では、豪ドル/NZドル(オージーキウイ)の今後の見通しについて、やわらかい表現でまとめていきます。

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直近の値動きは?(2021/09/20 時点)

8月末に1.04NZドルを割り込んで以降、下降トレンドは相変わらず、目先では一時1.030NZドルを割るところまで値を下げています。まだまだ下げ止まらない勢いです。

最近の豪ドル安の理由については、少し前に書いた以下の記事を参照してください。

オーストラリアとニュージランド、この両国の「政策金利の考え方の差」「コロナ対策状況の差」の2つが今回の豪ドル安の大きな要因ということです。

政策金利の差について

オーストラリアとニュージーランドは地理的にも近く、また両国とも資源国であるということから、対ドルにおける両国の通貨価値は基本的に大きな差異が出ないと言われています。石油や石炭などの資源需要が高ければ、ドル安(上向き)となるイメージです。

では、対ドルでなく、この両国間の通貨オージーキウイの値動きはどうなのかというと、一般的には、オーストラリアの中央銀行であるRBA(Reserve Bank of Australia)と、ニュージーランドの中央銀行であるRBNZ(Reserve Bank of New Zealand)の政策金利の差が影響していると考えられています。

RBAの政策金利がRBNZの政策金利よりも高ければ豪ドル高(チャートは上向き)、RBAの政策金利がRBNZの政策金利よりも低ければ豪ドル安(チャートは下向き)になります。また、大きな差がなければ、レンジ相場を形成することになります。

直近の両国の政策金利の推移を見てみましょう。

「あれ?そんなに大きく変わってないような・・・」と思った方、その通りです。現時点の政策金利としては、大きく差が開いたというわけではありません。

では、何が変わってレンジ相場を抜けたのかというと、「今後の予想値が変わった」のです。

直近の声明文では、それぞれ政策金利について以下のように見解を示しています。

  • RBA :利上げ条件が2024年まで達成されない。
  • RBNZ:2023年末には2%の政策金利になるだろう。

2023年末には、その差が2%と大きくなりそうな見通しであることがわかります。この将来の見通しを受けての為替変動が、今の豪ドル安ということです。

これって単に、RBAが保守的な発言をしているだけなんじゃないの?とも思うかもしれませんが、RBAのロウ総裁は以下のようなことも言っています。

 
RBA総裁
他の国は利上げするかもしれないけど、オーストラリアの賃金状況やインフレの経緯は他国とは違うんだから、同じく利上げにはならない。
 
みやすぐ
ずいぶんはっきりと利上げを否定したね。もっとぼかしても良いのに…。

これを踏まえると、現時点では当面の間(2022年~2023年末)、政策金利はニュージーランド>オーストラリアの状況が続くと考えられます。つまり、しばらく豪ドル安の範囲でウロウロするってことです。

今後2年間も下落傾向は続くの!?

「まだ実際には政策金利の差が開いてないうちからこんなに下落してたんじゃ、この後どうなっちゃうのさ!?」と思いますよね?
・・・私もそう思います。だって私も、これを見ている皆さんと同様にオージーキウイのダイヤモンド戦略使って、トラリピ回していますから。皆さんと同じように、大きな含み損を抱えているんです。

ただ、そう焦ってはいけません。大切なのは、冷静に状況を理解することです。状況を理解できてないうちに焦って損切りしてしまうのはもったいない。

まず、「まだ実際には政策金利の差が開いていない」という認識に少し誤りがあります。すでに両国の差が明確に表れているものがあるのです。今の市場の値動きは「予測」から来る値動きだけでなく、実際の変化から来ている値動きということです。

それが、2年債券の金利です。2年債券の金利は、今から2年後の政策金利を加味した上で定められます。現時点の2年債券の金利は、すでに政策金利の差が大きくなると予測される2年後を見据えているということです。

オーストラリアとニュージーランド、両国の2年債券の金利の推移を見てみましょう。

どうでしょうか? オージーキウイが下降トレンドに入っていった2021年の6月後半から2年債の利回りの差が大きく開きだしていたことがわかります。(6月時点で現時点の豪ドル安はある程度予測がついていた、とも言えます。)

今度は、両国の金利差(豪-NZ)と、オージーキウイの値動きのチャートを重ねてみましょう。

6月後半、ニュージーランドの2年債金利が大きくなって差が拡大したあたりと、ぴったり合わせてオージーキウイが下落傾向になっています。ここから、「2年債の金利の差」と「オージーキウイの値動き」に相関性があることがわかりますよね。

下値の目途は?

さて、 「2年債の金利の差」と「オージーキウイの値動き」に相関性があることがわかると何が良いのかと言うと、 「2年債の金利」はすでに実際に差が開いている金利であるので、「金利差がどれくらい開くと、オージーキウイはどれくらい下落するか」の指標にすることができるのです。

ざっくり計算してみましょう。

超ざっくり計算なので細かい値を取ったらもう少し精緻で違った値も出てきますが、大まかに、1%金利差が開く(ニュージーランドの金利のほうが1%大きくなる)と、オージーキウイは約0.05NZドル下落するという試算ができました。

声明文によると、両国の政策金利は2023年の末に最大2%程度開くことが予測されていました。

現時点の2年債の金利差は1.15%しかないので、ここからさらに0.85%分の金利差が広がる…つまり、約0.04NZドル程度は下落すると考えられます。

そうなると、2023年の末に向けた下値の目途としては、現時点から 0.04NZドル 下落した「0.995NZドル」が想定されますトラリピのリスク管理のロスカットラインとしては、0.98NZドルくらいまでは耐えられるようにしておきたいところです。

値動きの要因は金利差だけではない

…と、悲観的な推測を行ってきましたが、「金利差の見通しが出たから今後2年間の値動きが決まった」ということではありません。

政策金利の差は、オージーキウイの値動きにとってもちろん重要な要因の一つですが、これだけで値動きが決まってくることはありません。よって、今後の出来事によってはこのシナリオから外れてくる可能性も十分にあります。

例えば、コロナ状況。オーストラリアとニュージーランドではコロナ対策の結果が明暗分かれており、オーストラリアでは未だロックダウンが継続している状況です。今後のワクチン接種率増加により、コロナ状況が落ち着いてくれば豪ドルにとってはプラス材料になります。

また、豪ドルのプラス材料だけでなく、NZドルのマイナス材料が出てくることでもシナリオには変化が現れます。ニュージーランドが想定通り利上げを行えない状況が出てきたり(景気悪化)すると、NZドル安になり、連動してオージーキウイとしては豪ドル高に振れてくることもあるでしょう。

そもそも、冒頭に書いたように、基本的にこの両国は歴史的にも通貨価値に差異が出にくい国同士なのです。それを考えると、このまま一方的に豪ドル安に向かっていくとは考えにくく、何か材料一つで反転して折り返していく可能性も十分に考えられます。

トラリピ方針は「耐えの用意」

以上より、目先のオージーキウイトラリピの方針としては、「下落(0.98NZドル)に耐えられるよう資金管理をしっかりして、少し先に見据える折り返しタイミングを待つ」というところでしょう。

ダイヤモンド戦略的にはコア部分から外れ、資金効率が悪いレート帯に入っており、資金塩漬けになるのがもったいないところですが、相場の中にはこういうときもあるでしょう。長期的に見たらまた元の値に戻ってくる見込みが強いのがオージーキウイの利点なので、下手に焦らず、待ちの時期として我慢するのが良いかもしれません。

引き続き注意深く見守ろう

オージーキウイの今後の見通しについては、引き続き材料が発生次第、記事にしていく予定です。トラリピにとって、前向きな材料が出てくるとうれしいですね。

以上、よろしくお願いいたします。

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