【ユーロ/ポンド】そもそもどんな通貨なの?変動要因やこれまでの値動き、今後の見通しについて【トラリピ】

2021年5月6日より、マネースクエア社の「トラリピ」で「ユーロ/英ポンド」の取り扱いが開始されます。
この記事では、そもそもユーロ/ポンドってどんな通貨?というところから、変動要因や値動きの歴史、今後の見通しまで、誰でもわかるようにやわらかく紹介します!

ユーロ/ポンドってどんな通貨?

ユーロ/ポンド(通称、ユロポン)という通貨ペアは、ユーロ/ドルの値段を、ポンド/ドルの値段で割った値段になります。

当然、ユーロ圏やイギリスで起きるイベントに対して上がったり下がったりするような通貨なのですが、何かしらのイベントが起きた際に、そのイベントが、ユーロ圏(ヨーロッパ全般)にとって辛いイベントなのか、イギリスにとって辛いイベントなのかを判断することが重要です。
その判断というのも割とわかりやすく、例えば「ギリシャがやばいらしい」というニュースが流れればユーロ安(下向き相場)になるし、「イギリスがEUやめるってよ」ってニュースが流れればポンド安(上向き相場)になります。

ユーロはヨーロッパ全体、ポンドはイギリス1か国だけの通貨なので、ユーロのほうが取引流通量が多いです。そのため、ユーロがポンドに影響を与えることはしばしばあるのですが、逆はあんまりありません。
ユーロ圏で悪いイベントが発生したときはまずユーロ/ドルが下がり、「おいおい、これは隣にあるイギリスもやばいんじゃねーの?」ってことで、ついでにポンド/ドルも下がります。そうなると、ユーロ/ポンドが下がることになります。
逆に、イギリスで悪いイベントが発生した際はポンド/ドルが下がるのですが、「EUって良いよね~」って横目で見ているユーロ/ドルはあんまり下げません。そうなると、ユーロ/ポンドが上がることになります。

ユーロ/ポンドの値動き

ユーロ/ポンドの動きは、長期では非常にきれいな値動きをするとされています。割とテクニカル指標通りの素直な値動きをするものという評価を受けています。

それでは直近3年くらいの値動きを見てみましょう。↓

0.83~0.93くらいの間で、きれいなレンジ相場を作っていることがわかると思います。レンジ相場を作りやすいってことは、トラリピ向きってことですね。

でも、ちょっと待ってください。チャートの左端、何やら不穏じゃないですか?
今度は、もう少し引いたチャート(2003年くらいから)を見てみましょう。

ここ数年がレンジ相場なだけで、大きく見たらレンジの上にも下にも行きそうな雰囲気がわかるかとおもいます。どちらかというと下に抜けて行きそうなチャートにも見えますよね。。。

ユーロ/ポンドの変動要因

続いて、大きな値動きの裏でどんなイベントがあったかを見てみましょう。

まず、2007年ごろから始まる①のユーロ高ですが、これはサブプライムローン問題やリーマンショックがあった頃です。アメリカが大変な事態になっていたので、時代はユーロ!とばかりにユーロが買われ、大きく上昇しました。
続いて、2015年に至るまで続いた②のユーロ安ですが、いわゆるギリシャ危機というやつです。「ギリシャ破綻すんぞ!EUも一緒に沈んでいくんじゃねーのか!?」ってことで、ユーロ圏が大きくざわつきました。
最後は2017年頃の③のユーロ高ですが、これはまだ記憶に新しい、イギリスがEU抜けるとか言い出したころです。イギリスのEU抜けが決まり、ポンドが弱くなり、ユーロ高になりました。

こう聞くと、ニュース見たら自分でもなんとなく値動きがわかるような気がしませんか?
ポイントは、最初に書いたとおり、そのイベントがユーロ圏(ヨーロッパ全般)にとって辛いイベントなのか、イギリスだけにとって辛いイベントなのかを見極めることです。

今後の見通し

最後に目先の見通しですが、直近のレンジ相場で言うと今はやや下値の位置にいるため、目先1か月くらいは上向きと捉えるのが素直かと思います。テクニカル分析どおりの動きをするユーロ/ポンドであればなおさらですね。

長期的に見ると、やはりここ5年ほどのレンジ相場を貫く要因もまだなさそうなので、0.82~0.92くらいをまだウロウロするんじゃないかと思っています。
3月のコロナショックでもレンジ幅に留まっているというのも、安心感がありますね!

最新情報をチェックしよう!
>免責事項

免責事項

当サイトは投資の助言あるいは投資の勧誘等を行うものではありません。当サイトの情報は個人的見解に基づくものであり、その完全性・正確性・有用性に ついて保証するものではありません。閲覧者が当サイトの情報を直接または間接に利用したことで被ったいかなる損害についても当サイト運営者は一切の責任を負いません。 FXや投資信託はリスクや損失が存在する金融商品です。取引は閲覧者自身の判断によって、リスク を十分に理解したうえで自己責任で行ってください。

CTR IMG