【トルコリラ 今後の見通し】利下げにより過去最安値更新か?

スワップ狙いや自動売買運用していても、やはり最低限の相場の見通しはあるに越したことはありません。この記事では、トルコリラ円の今後の見通しについて、堅苦しくなく、有識者でなくてもわかるような表現でまとめています。

政策金利は据え置きで19%のまま

トルコ中央銀行(TCMB)が4月15日の金融政策決定会合で政策金利を19%で据え置くことを決めました。

これを受け、目先のトルコリラの対円相場は1ドル=13円付近に下げています。

今回の会合は、エルドレアン大統領の想いに反して利上げを実施したことによりクビとなったアーバル総裁の任を引き継いだ新総裁、カブジュオール新総裁の初会合であるため、大きく注目されていました。
カブジュオール総裁は、エルドレアン大統領寄りの考え方と言われているため、今後は利下げに向かうことと予想されています。

アバール前総裁は偉大だった

意に背けばクビになるってほぼわかってたはずなのに、利上げを実施したアーバル総裁がすごいですね。本気でトルコのことを考えて実施したことでしょう。
ただ、残酷なことに大小関係なく組織というものは権力とは絶大なもので、トルコリラポジション保有者の想いもむなしく更迭されてしまいました。仮にアーバル総裁の任期がもう少し長ければ、トルコリラの信頼度はだいぶ回復したことだったでしょう。。。

結局、いつだってエルドレアン大統領次第じゃねーかということで、案の定トルコ政府の経済政策の信頼が低下することとなりました。

アーバル総裁が良い例ですが、変える気のある人がもれなくエルドレアン大統領にクビにされていくのが今のトルコです。だからどんどんトルコリラの信用もなくなって下がっていきます。

逆に言えば、大統領が変わったら一気に変わるのでは…と期待してしまうわけで、それゆえ私もトルコリラを損切する気にならないのです。権力者との闘いがさながら少年漫画のようで、なんか応援したくなるんですよね。

新総裁は利下げするしかない?

今回利下げを行わなかったのは、トルコリラの急落を防ぐために金利を据え置くしかなかったからだと言われています。

エルドレアン大統領の意に反して利上げしたアーバルさんがあっという間にクビになった後なので、カブジュオール総裁がさらなる利上げするとは思えません。ファンダメンタル的にというより、人間の心情的にそうですよね。私もサラリーマンなので、気持ちはよくわかります(笑)

そんなわけで、次の金利の動きは利下げになると思います。

TCMBの声明も何か匂わせ始めた。。。

トルコ中銀(TCMB)は4月の声明で「政策金利はインフレ率を上回る水準に設定するよ」と発しました。

逆に言えばこれは、「インフレ率までなら利下げするかも!」という風にも取れます。

ということで、トルコの政策金利と、インフレ率であるCPI上昇率(消費者物価指数)を比較してみると、以下のようになっています。

政策金利が19%、インフレ率が16%くらいなので、3%くらいは平気で引き下げてきそうです。

値下げしたらどこまで下がる?目先の見通し

目先1か月の見通しとしては、まずは過去最安値となる12.124円。ここを抜けた場合、12円割れは簡単にされそうなので、5月中に11円割れも考えられます。

最も気を付けるタイミングはGW中のクラッシュ相場です。ここで一気に下がってロスカットされる可能性もあるため、注視していきましょう。セルインメイの格言どおり、5月でいまのイケイケ相場の何かしらはガクッと下がると思われます。(トルコは全然イケイケ相場ではないですが、下がるでしょう泣)

逆にトルコリラ円が上がるとするならば、次回の政策会合で金利が利上げ、もしくは、据え置きになることです。次回の政策会合は5月6日ですので注目しましょう。

ここで新総裁が大統領に逆らって、利上げしたらアツいんですけどね!

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