トルコリラのスワップ狙い投資の運用実績公開!現在はセントラル短資とLION FXの2社にて運用中です。
今月は、先月と比較したスワップ益の差に注目です。
はじめに
この記事では、トルコリラを保有することによるスワップ狙い投資の運用実績を公開しています。
トルコリラは皆さんご存じの通り、スワップポイントが一番高いとして有名です。その反面、ブラジルレアルやインドルピーなどと並んで、脆弱な新興国5通貨に挙げられているほどリスクが高い通貨とも言えます。
トルコリラ投資は2018年の2月から開始していますが、開始当初のトルコリラ円は28円付近でした。それからトルコリラはどんどん下がっていき、今では13円付近。。。確かにそれなりのスワップ利益も得ましたが、それ以上にレートが下がっているため、現時点で大きなマイナスを抱えている状況です。
最近はまた情勢不安による下落リスクも挙げられており、10円割れも視野に入ってきています。もう驚かないけどね。
トルコリラをスワップ投資するということ
この記事の執筆時点(2021年4月)で、トルコ政策金利は19%です。他国と比べても極めて高い水準にあります。
私が現在メインでトルコリラ運用しているLION FXでは、現在10000通貨あたりの買スワップは46円と謳われています。また、今のトルコリラ円のレートは13円であり、1Lot(10000通貨)あたりに必要な証拠金は6000円とされています。
この状態で、例えば10万円をトルコリラ運用したとすると、以下のような試算ができます。
・・・とてつもなく破格的な利益率であることがわかるかと思います。10万円を1年置いておいたら、27万円の利益を背負って帰ってくるのですから。
実際は、このとおりの運用を行った場合、ちょっとレートが下がっただけでロスカットとなってしまうので、あまりに非現実的なのですが、それでも各FX会社のHPでは、こういった試算の結果を売り文句にトルコリラ投資が紹介されています。
そして私も、この売り文句に釣られてトルコリラ投資を始めて、今現在含み損を抱えている一人です。
上記の試算に含まれていない落とし穴は、主に以下の3つです。
- スワップによる利益以上のスピードで、レートが下がって為替損が広がっていくこと。
- スワップポイントがいつも一定ではないこと。
- トルコリラのような新興国通貨は、長期的に見て、レートは下がっていくものであること。
参考までに、過去1年間(2020年4月1日~2021年3月31日)の相場変動を見てみましょう。始値16.225円、終値13.44円でした。
この期間の損益を計算すると-534,720円でした。仮にスワップ益が278,495円プラスになったところで、-256,225円の損失となります。また、2020年4月1日~2021年3月31日の安値は12.051円であるため、最大の為替損は-801,408円にまで膨らみます。この最大の為替損を抱えきれなくなるのです。
例え、一時的な入金でロスカットを凌いでも、上記のとおり、トルコリラのような新興国通貨は、長期的に見て、レートは下がっていくものであるため、元の水準に戻ってくるかどうかはかなり怪しいところです。
結論、トルコリラをスワップ目的で投資運用する場合、為替損をスワップ益でカバーしきれるかどうかを見極める戦いになります。
運用実績公開!
トルコリラのスワップ運用に関する今月の運用実績をご紹介します。
今月のスワップ益は、LION FX分が7,388円、セントラル短資分が2,970円でした。
要注目ポイントは、先月3月実績との差分についてです。保有しているポジションの量は全く変わらないのにも関わらず、先月と今月でこれほどに差額が出ています。
セントラル短資分については、利益が半分近く下がってしまっています。上記で落とし穴と言っている「スワップポイントがいつも一定ではない」というのは、こういうことです。これじゃあ、未来に積み重なる利益の試算がとても難しくなってしまいますよね。
運用方法
運用開始した3年前くらいには、毎月3万円ずつ積み立てながらコンスタントにポジションを増やしていきました。
だんだんと下がっていくトルコリラのレートを無視しながら、「これがドルコスト平均法だ!」と言わんとばかりに心を無にして続けた結果、今に至っています。いえ、本当は割と序盤に「なんかダメそう」という感じはありました。
実際にやってみて一番感じたのが、スワップポイントが思いのほか安定しないことです。トルコ情勢の悪化などでレートが大きく下がるときほど、スワップポイントも下がる傾向にあり、困っているときほど期待はずれの利益しか出してくれませんでした。
それが長く続くうち、トルコリラ投資の不安が大きくなり、今ではほとんど新しいポジションを追加せず、塩漬け状態にしています。コンスタントにスワップは積み重なっていくものの、評価損を取り戻すまでには至っていないので、好転に期待したナンピンをここらでガツンとかますのか、あきらめて撤退の方向か検討中のところです。
とはいえ、良いレートで良いポジションをつかむことが出来さえすれば、その先の未来で金のなる木になってくれる可能性も十分ありますので、考えることをあきらめてはいけませんね。
今後の見通し
直近のトルコリラ/円の動きは以下のようになっています。
先日の情勢不安により大きく下げて、「目指せ過去最安値!」かと思いきや、意外と踏みとどまっています。驚き。しかし、残念ながら今のところはまだ上昇トレンドに変わる理由がありません。引き続き下降トレンドは継続すると思われます。
今後1年くらいの見通しとしては、10円~15円あたりをうろうろするでしょう。
ただ、トルコ国民の生活っぷりとかたまにテレビで見るのですが、結構裕福そうでスマートな人が多そうで、かつ幸福そうなんですよね。だから国自体のパワーは決して弱くなく、いまの政治情勢などが良いほうに向かえばグンと盛り返す期待はあると思っています。
月中のニュースやイベントに起因する細かい今後の見通しについては、別記事を書いていきますので、リアルタイムよりの情報はそちらを参考にしてください。
※この記事はあくまで素人の私が考えた結果であり、取引を推奨するものではありません。また、収益を保証するものでもありません。実際の取引についてはご自身の判断にてお願いいたします。