お疲れ様です。みやすぐです。
★今回は緊急特番です!
2021年12月21日、これまで対米ドル、対円で史上最安値を続々と更新続けていたトルコリラが爆上げしました。
今回はその理由と今後の見通しについて、堅苦しくない「やわらか表現」のみで解説します。
※当記事は速報された情報を元に執筆しているため、追加で出てくる状況次第では、方向性が変わることもあるかもしれません。
急上昇の理由
ここしばらく下落一辺倒だったトルコリラ、これにはさすがのエルドアン大統領も思う所ではないらしく、ここに来てついにエルドアン大統領の秘策が飛び出しました。今日のトルコリラ急上昇はこれによるものです。
その秘策とは、おおまかに以下の内容でした。
- トルコリラ預金している場合、もし為替変動のせいで損しても政府が保証するぞ!
- トルコリラ国債に投資に対して、源泉税を取らなくするぞ!
- 年金に対してより一層、政府が補助するぞ!
これにより、トルコリラは対円で20%以上の急騰!
対米ドルに至っては、仮想通貨もびっくりの50%近い爆発的な急上昇を見せました。
(まぁこれだけ上がっても、年初来高値と比較したらめちゃめちゃ下がってるんですが。。。)
秘策の裏側
これまでのトルコリラ安は、トルコ中銀が政策金利を下げ続けていることが原因です。
またその裏には、エルドアン大統領の「金利が下がればインフレ率は下がる!」という通説とは真逆の持論があり、そんなエルドアン大統領の指示にトルコ中銀が従っていることによるトルコ中銀の独立性・信頼性の低下が、さらなるトルコリラ安を引き起こすという負の連鎖が起きていたわけです。
今回、トルコリラ安を止めるには政策金利を上げるしかないにも関わらず、あえてエルドアン大統領は政策金利上昇以外のやり方で止めようとしているわけですから、これはもうエルドアン大統領が意地になって、自分の持論が正しいことを証明しようとしているとも考えられます。
とてつもなく固いということがよくわかりますね。
今後の見通し
今回の秘策により、一旦はトルコリラ安に歯止めがかかりそうです。
とはいえ、秘策にインパクトはあったものの、よく考えたら具体的な内容はまだまだ不透明ですし、冷静に考えたら「預金保障っていったいどうやってやるの?」とか「そのお金ってどこから出てくるの?」とか、落ち着いて判断されたら行き先不透明な感は否めません。
実際、今回の秘策の発表は緊急的な措置であったことは確かでしょうし、果たして具体的な対応内容をどこまで詰められているかはかなり不安が残ります。
今回の秘策打ち出しによって生み出された上昇ムードが冷めないうちに、具体的な対応内容を打ち出してトルコリラ上昇の流れを継続させることができるかどうかが当面のポイントとなると考えられます。
いずれにしろ、まだしばらくはトルコリラの異常な値動きは続きそうなので、上に行くにも下に行くにも大きな値動きとなることを想定していたほうが良さそうです。
以上、よろしくおねがいいたします。