<注意>
この記事は、オージーキウイに関する最新の記事ではありません。
最新の記事は以下のサイトマップから「今後の見通し」の最新記事を参照ください。
お疲れ様です。みやすぐです。
トラリピ最強通貨として名高いオージーキウイ。多くの方がトラリピ運用の主軸としていると思います。
相場観を重要視しない自動売買運用とはいえ、やはり最低限の相場の見通しはあるに越したことはありません。
この記事では、豪ドル/NZドル(オージーキウイ)の今後の見通しについて、やわらかい表現でまとめていきます。
直近の値動きは?(2021/10/24 時点)
オーストラリアとニュージランド、両国の政策金利の差が開いていく予測により下降トレンドに入っていたオージーキウイの値動きですが、10月始めから反発上昇。
一時は1.06NZドルまで戻しましたが、上昇もここまで。目先では1.045 NZドル あたりまで押し返されてしまっています。

最近の下降トレンドの原因については、前回の以下記事を参照してください。今回の反発上昇を理解するための前提知識もまとめています。
反発上昇の理由は?
まずは反発上昇の理由から振り返っていきましょう。
そもそもこれまでの下降トレンドは、2023年末に政策金利の差が2%と大きく開く見込みであることから豪ドル安に振れていることが原因でした。じゃあ、豪ドルが反発上昇したのはその見込みが変わってきたのかというと、どうやらそんなことでもないようです。
今回の反発上昇は「NZドルの好材料出尽くしによる一服」と考えられています。
きっかけは、10月6日にあったRBNZ(NZ中銀)の政策金利発表でした。
利上げの発表は、本来NZドルの好材料になる日のはずですが、あまりにも結果のわかりきった発表であったため市場は既にこれを相当に織り込み済み。とっくの昔に、政策金利上昇を見込んだ相場になっていたわけです。
政策金利発表の結果は、想定どおりの0.25%→0.50%の利上げ。これを受け、市場では「やっぱり予想どおりでサプライズなし、ここらが売り時かな?」という心理が多数派に。政策金利以外のNZドル好材料に目新しいものがなかったことから「利確のNZ売り」が多く入りました。
上昇も一服し、今後の値動きは?
そんなわけで、一旦は跳ね返りの上昇を見せたオージーキウイですが、利確の動きだけでは元の値に戻るにはパワー不足。1.06NZドルの壁に跳ね返され、現状は1.045 NZドル あたりでどっちつかずのウロウロとした動きになっています。
また、豪ドル安の根本原因である「政策金利の差」は依然開いたままなので、恒常的な下押し圧力は依然として強い状態にあると言えます。しかし、反発の理由にあった「NZドルの好材料出尽くし感」もまた事実…。新しい材料が出てくるまでは、方向感探しのウロウロ展開が続きそうな感じです。
感覚的には、政策金利の差が常にチラつく分、豪ドルのほうがやや弱い(下向きパワーの方が強い)かなという気はします。このまま大きな材料が出てこない日が続けば、ジリジリと豪ドル安に押されていくほうが可能性は高そうです。
目先のレンジは、1.05NZドル~1.04NZドル(1.04はちょっと割るかも)あたりで様子見というところかと考えています。
気になるオーストラリアのコロナ状況
政策金利の差が開いてしまった原因に、ニュージーランドとオーストラリアのコロナ対策状況の差があるというのは、以前の記事で解説したとおりです。よって、豪ドル高の切り返し要因の一つに、コロナ感染状況の改善があるのは間違いありませんので、気にしておいたほうが良いと思います。
そんなオーストラリアのコロナ状況ですが、最近では良い兆しも見えてきました。
何と言っても、約100日続いたシドニー(を含む州全域)のロックダウンがようやく解除されたのです。
ニューサウスウェールズ州民のワクチン接種完了者は70%を超えたようで、コロナ対策も緩和的措置が取られ、営業を再開したお店も多いようです。(入店できるのは、ワクチン接種者に限られるようですが)
これにより、かねてから不安視されていた経済への影響もだいぶ和らぎ、快方に向かっていくことが予測されます。これで条件がニュージランドと対等になってきたぞ!!
どこかのタイミングで、オーストラリアの政策金利が見直しされることがあれば、一転していくことでしょう。
引き続き注意深く見守ろう
オージーキウイの今後の見通しについては、引き続き材料が発生次第、記事にしていく予定です。トラリピにとって、前向きな材料が出てくるとうれしいですね。
以上、よろしくお願いいたします。